別離の雨

別離の雨（作詞・作曲：山路力也）

始まりはいつも　冷たい雨だった
傘も差さずに　心まで濡らして
届くはずのない　想いを伝える
ために濡れながら　言葉探していた

一人でいるには　少し寒過ぎて
二人でいるには　少し稚な過ぎた
消せるはずのない　想い出を捨てて
貴方の瞼が　閉じるのを見ていた

　流れる季節（とき）に
　身を任せずに
　愛せたら…

哀しくなるほどに　切なくなるほどに
強く深い　愛に気づいた
遠ざかる微笑み　二人の間には
哀しい雨が降る

髪の先まで　心の中まで
二人の全てが　洗い流されてく
霞んで見えない　お互いの姿
突然の雨で　真実（ほんとう）の気持ちさえも

　貴方の愛に
　戸惑わないで
　歩けたら…

激しくなるほどに　冷たくなるほどに
遠く切ない　愛に気づいた
強くなる鼓動が　二人の心には
淋しく響いてる

　すべて無くした
　私の中に
　雨が降る…

夢見ていたままで　信じていたままで
長い夜を　甘く過ごせたら
行かないでこのまま　雨に濡れたままで
静かに眠りたい

時が過ぎるたびに　夜を越えるたびに
辛く痛い　愛に気づいた
消えていく憧憬（あこがれ）　二人の間には
別離の雨が降る

別離の雨が降る...